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“プロセスの大切さ”を教えてくれたもの

<2月10日(水)のレッスン>

●1030「ゆる体操中級」(神楽坂・坪山)
●1800「ゆる体操中級」(神楽坂・坪山)

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▲子育てをする立場になってから、自分自身がこれまで、いかにして育てられ、成長してきたのか?
・・・ということを振り返る機会が多くなりました。

私自身のこれまでの成長に大きな影響を与えたものとして、決して忘れることができないのが「空手道」です。

私が空手を始めたのは、14歳(中学2年)の時。
松濤館流・日本空手協会の支部道場でした。

空手協会は、空手道の競技化にいち早く着手をした団体ですが、同時に空手の「武道性」に対して強い信念を持つ団体でもあります。

「武道」とは何か?
「スポーツ」とは、どう違うのか?

こうした議論が、空手界ではよくされています。

これについては、様々な観点と様々な意見があり、決まった定義はないようですが、
私は、自分で学んできた経験から、「武道」の最も大事な側面は

「鍛錬」という“プロセス”を通して学んだことを、人生に活かすこと

であると考えています。

そしてその部分が、しばしば「結果至上主義」と評される競技スポーツとの大きな違いでもあると、思います。

空手協会では、こうしたコンセプトが深く根付いていて、それが稽古体系にも反映されていました。
その表れの一つが、「基本」を、徹底的に重視する姿勢です。

空手の稽古体系は「基本」「型」「組手」という大きな三本柱によって構成されています。
テレビの試合中継などで、2人の選手が「突き」や「蹴り」の技をかけあって戦う映像をご覧になられたことがあるかもしれませんが、あれが「組手」。一方、一人で定められた技を演じるのが「型」です。

空手を始める、ほとんどの人間の動機は「強くなる」こと。

であれば、初心者のうちから「組手」をたくさんやれば手っ取り早いのではないか・・・と考えそうなものですが、空手協会の指導方針はそれとは正反対で、入門から数年間のうちは、「基本」や「型」、そして基本的な「約束組手」を通して、強くなるための“土台”をじっくりと練り上げます。

「退屈に感じるかもしれないけど、早く組手をやりたいかもしれないけど、今はこうして基本をじっくりやるんだよ。そうしたら、後で組手をやるようになった時にぐんと伸びていくからな・・・」

16歳の頃、厳しい「移動基本」の稽古の合間に座り込み、荒い息をしていた私に、道場の支部長の先生がかけてくださったこの言葉が、忘れられません。

その後、大学でも空手を続け、組手を多くやるようになった時に、この言葉の意味を身をもって実感することになりました。


空手協会では他に「地力」という言葉がよく使われます。

「あの人は“地力”のある、良い空手をする」
「あの人は試合では勝つけれど“地力”がない」

「地力」とは、プロセスを一歩一歩、着実に積み上げていった者だけが身に着けることのできる、“真の強さ”。

試合の結果とは別に、こうした地力のあるなしを評価する。場合によっては試合の結果以上に、この地力の有無を重視する・・・といった価値観がそこにはあり、その価値観に深い影響を受けながら青年期を過ごしたことが、今の私の「考え方」の根本を形作っているように思います。

その後社会人になり、教育関係の仕事に就いた私は、この「地力」という考え方についてますます関心を深めました。

今、社会人として自分が求めるべき「地力」とは何だろう・・・
人間としての「地力」とは何だろう・・・

そして行きついたのが、高岡英夫先生の提唱される「身体意識」や「本質力」の考え方だった、ということで現在の、「ゆる体操指導員」としての私につながります。

東京オリンピックの追加種目の最終候補に残り、にわかに注目を集める「空手道」。

これが実現すれば大変喜ばしいことではありますが、「スポーツの祭典」に参加するようになった後も、空手道の培ってきたこうした素晴らしい価値観は失わないでほしいな、と、かつて「空手の武道的側面」に育てられた一人として切に祈っています。
ブログ20160210A





プロフィール

TEMO-YAN

Author:TEMO-YAN
坪山 佳史 (つぼやま よしふみ)

1967年 東京神楽坂出身。
中央大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーションに入社。
12年半の同社勤務を経て退職後、2004年2月に神楽坂ゆる体操教室を開校。
現在、同校を含め都内4か所のスタジオ・カルチャースクールで
「ゆる体操」「ゆるウォーク」を指導。

株式会社坪山佳史事務所 代表取締役
日本ゆる協会公認 ゆる体操正指導員中級

<指導を行っている「ゆる体操教室」>

●神楽坂ゆる体操教室
(2004年2月開校)

●聖蹟桜ヶ丘ゆる体操教室
(2003年9月開校)

●読売日本テレビ文化センター
錦糸町
(2004年7月開校)

●JEUGIAカルチャーセンター
多摩センター
(2004年10月開校)

<指導・運営する小学生対象の私塾>

●神楽坂悠真塾
 (2018年2月開校)

★ゆる体操教室の話し、悠真塾の話し、そして6歳の娘と3歳の息子の話しが、よく出てくると思います(笑)。
皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。

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