子どもならではの“上昇気流”

今日の悠真塾は、4年生のT君と娘の2人。

2年前の夏に、神楽坂ゆる体操教室の「ゆる体操小学生」クラスを開講した時以来、ずっと「ゆる体操」を気に入り、教室に通ってくれているT君。

子どもの成長は急速で、月1~2回参加のT君には、毎回教室で会うたびに「大きくなったね・・・」と声をかけたくなる感じでしたが、今春4年生になってからは、その成長度合いが更に増しているように思われ、

本日「立ちゆる」を指導していても、軸がしっかりと育ち始めている様子が感じられました。

児童教育の現場でよく「10歳の壁」という言葉が使われる通り、この年代は子どもが心身ともに大きくチェンジする時期ですが、そこに、ゆる体操を通しての「仕込み」が効いて、とても良い方向に伸びて行っているようです。

この変わり方にピンとくるものがあり、思わず

「最近、運動が得意になったりしてない?」

と私が聞くと、T君は

「・・・そう言えばこの間、運動会(の徒競走)で一番になった。」

と教えてくれました。

これまで、運動会の徒競走では6人で走って6位か5位だったものが、今回ははじめて、そしていきなり1位になった、ということです。

勿論、その要因は色々かと思いますが、その結果は偶然か必然か、私が教室で感じた「本質的な変化」と合致していました。

一般の会員の方の指導でも、「目覚ましい上達」を目にして感動することがしばしばありますが、
子どもには大人にない成長期ゆえの「上昇気流」があり、そこに良質なトレーニングによる効果が乗っかった時、人間の可能性の常識を打ち破るような、すさまじい「成長」を目にすることになるのだろうと思います。

今日はそんな、「子どもならではの上昇気流+ゆる体操の効果」が生み出す「成長」の一端に触れ、
これからの指導が、益々楽しみになりました。

脳疲労には「ブレインゆる」

私の指導する「神楽坂ゆる体操教室」と「聖蹟桜ヶ丘ゆる体操教室」の中級クラスでは月に1回、その日のテーマとして選んだいくつかの体操に集中的に取り組む「強化系レッスン」を行いますが、そのテーマのひとつに「ブレインゆる」があります。

ブレインゆるとは、脳の疲れ・脳疲労を除去するのに効果的なパーツ体操のグループで、教室の教科書として使われている「決定版ゆる体操」では7つの体操が取り上げられています。

日々の生活を通し、身体が疲労するのと同様に脳が疲労することは言うまでもないことですが、この「脳疲労」の存在を意識し、必要に応じて取り除く等の対応をする考え方や方法は、一般的にはほとんど知られてないかと思いますが、ゆる体操の世界では古くから導入され、進化が続けられています。

今週水曜夕方のレッスンではこの「ブレインゆる」をテーマにした「強化系レッスン」を行いましたが、この4年近くフリー受講を続けられているYさんは既に脳疲労除去を生活習慣の一つとしてうまく取り入れておられるとのことで、レッスン終了後にお話を伺いました。

築地で生鮮食材を仕入れ、飲食店に届ける仕事をされているYさんの朝は早く、車を運転する機会が多いため、一日の仕事が終わって車で帰宅する頃にはひどく脳疲労が溜まり、運転にも支障をきたすのでは・・・という状況だったそうですが、

そんな中この強化系レッスンでブレインゆるの指導を受け、業務終了後に10分ほど行ってから帰宅をするようにしたところ頭がスッキリとし、帰りの運連も辛くなくなったとのことです。

今では、ブレインゆるをやるのが毎日の習慣となり、
「やらない日は気持ち悪くて仕方ない・・・」
と思われるほどだそうです。

ゆる体操では、体操を「コスト」と「リターン」の関係で考えることをよく行いますが、

ブレインゆるを行うために10分間のコストをかけるだけで、帰りの運転の安全性も高まり、その後の時間を快適に、また有効に使うことができる・・・これは非常に「コスパ」の高い時間の使い方ということができるでしょう。

ゆる体操を学び、指導をしていると

「この体操が普及するだけで、世の中が随分良くなると思うのに・・・」

ということが良くありますが、

「ブレインゆる」はその代表格ということができます。

“積み上げるチカラ”と“飛び越えるチカラ”(1)

前回、5月7日の記事で触れた“「積み上げるチカラ」と「飛び越えるチカラ」”という考え方はそもそも、私が20代後半から30代初めの頃、母校の大学で空手のコーチをしていた中で持つようになった考え方です。

空手の練習体系の中には「基本」や「形」という、一見単調で、特に若い人には退屈なものと捉えられがちな内容がありますが、そうした「繰り返し練習」も苦にせず、日頃から真面目に練習に取り組むものの、いざ試合の場に立つと緊張し、いつもの実力を発揮できないタイプの学生がいる一方、

普段の練習への取り組みはあまり感心できる様子ではないが、試合の場に立つと水を得た魚のように生き生きと動き、思わぬ活躍を見せる学生がいますが、
それぞれのタイプの学生を「農耕型」「狩猟型」と分けて、指導の仕方を別々に考えるようになったのが始まりでした。

この「農耕型」「狩猟型」という言葉は、当時愛読していた、村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」という小説の内容を参考に取り入れた覚えがあります。

農耕型の良いところは、コツコツと努力を“積み上げるチカラ”があるところ。
一方、狩猟型の良いところは、未知の経験と遭遇した時にそれを“飛び越えるチカラ”があるところです。

“積み上げるチカラ”が高くても、“飛び越えるチカラ”が低ければ、ここぞという時に自分の実力を発揮し、結果を残すことができませんし、いくら“飛び越えるチカラ”が強くても、積み上げられた実力のベースが自分より圧倒的に高い相手に対しては全く通用せず、その相手に太刀打ちできるようにしようと思えば、一から“積み上げるチカラ”を身に着けていかなければならない・・・つまり、本当に強くなるためには、“積み上げるチカラ” と“飛び越えるチカラ”の両方を身に着けなければならないということになります。

ということで、「農耕型」の学生には少しずつでも“飛び越えるチカラ”が身につくように、「狩猟型」の学生には同じく“積み上げるチカラ”が身につくように、意識をした指導をしました。

具体的には、「農耕型」の学生には、少しでも「競争をして勝つ」体験をして自信をつけることができるようにしました。
試合の形式ではとても勝てないと思われる相手でも、そのプロセスの能力、例えば基礎体力の一分野ででも勝てそうなことがあればそれを通して競争をさせ、「勝つ」経験をさせる・・・というのも一つの方法です。
このタイプの人間は「やればできるんだ」ということを心から実感することができれば、さらに努力を重ねますので、努力と成功体験の釣り返しの中で少しずつ「自信」を大きく育てていくことができます。

一方、「狩猟型」の学生にはまず、「上には上がいる」ことを知らせること。そして、そのような「上」の相手に通用する強さを身に着けるには結局、日々の地道な努力が必要であることに気づかせることが大切であると考え、レベルの高い道場に出稽古に行かせたり、当時実業団の大会で上位入賞をすることもあった私が、直接相手を行うなどしていました。

こうした取り組みを行ったにせよ、大学時代という限られた期間だけで学生たちの「本質」をガラッと変える・・・というのは難しかったかもしれません。

でも、このような取り組みを行ったことが彼らのその後の人生に生きた部分も決して少なくはないだろうと私は信じており、実際に当時指導をした後輩から後年

「あの頃先輩に言われたことが後になって良く分かりましたよ・・・」

といった嬉しい話をしてもらうこともありました。

このように、大学生への空手指導を通して発見した“「積み上げるチカラ」と「飛び越えるチカラ」”という考え方はもちろん、悠真塾での空手指導においても生かしていきたいと考えていますが、これは何も空手という分野、もしくは運動の分野においてのみ当てはまる考え方ではなく、勉強の分野においても当てはめて考えることができます。

ということでこのテーマについて、悠真塾での小学生に対する指導の中でどのように取り入れて行こうと考えているかについて、今後少し継続的にお話をさせていただきたいと思います。

「考える楽しさ」を教えてくれる問題集

連休明けの悠真塾の参加者は娘ひとり。

自習の時間、学校の宿題の「音読」を20回やった後、取り組んだのはこちら。

ブログ20180507

「きらめき算数脳 入学準備~小学1年生(かず・りょう)」(サピックスブックス)

パズル感覚で「算数脳」を養う、という問題集ですが、作問が素晴らしく、毎回ただただ「さすが!」・・・と思うばかり。
「学ぶ楽しさ」の本質をついている気がします。

他に(ずけい・いち)編もあって、子どもがその日にやりたい方を選び、取り組んでいます。

私は常々、運動も勉強も「積み上げるチカラ」と「飛び越えるチカラ」の2種類のチカラを身につけるのが大切だと考えていますが、この本は算数における「飛び越えるチカラ」の養成にとても良いのではないかと思います。

(「積み上げるチカラ」「飛び越えるチカラ」が何を意味するかについては、また機会を改めてお話させていただきます)

悠真塾の自習時間は、「やらなければいけない勉強」をする“マジ勉タイム”と「やりたい勉強」をする“ラク勉タイム”の2種類を作っている・・・というお話をしましたが、娘はこの「きらめき算数脳」が大好きで、自習時間いっぱい取り組み、終了しても「もっとやりたかったのに・・・!」と拗ねるほど。

当初は「マジ勉」用に用意していた問題集なのですが、娘の中ではすっかり「ラク勉」化しています。

そもそも勉強を、「マジ勉」「ラク勉」に分けたのは、私の中に「問題を解いたり、繰り返し書いたりするような勉強は子どもにとって楽しいものではない」という私の固定観念があってのことでしたが、「考える楽しさ」を感じさせることで、問題集も「ラク勉」たり得る・・・ということがわかりました。

子どもが全ての勉強を「ラク勉」のつもりで取り組めるようになるのなら、それが一番の理想です。

その理想を、どのように実現させていくのか・・・?
今後じっくり、研究していきたいと思います。

イチロー選手を「ゆる体操」で応援したい

朝、スマホを見ると
「イチロー、事実上の引退か?」
といったニュース速報が目に飛び込んできました。

寂しい気持ちになりながら詳細を読むと、

・マリナーズの特別アドバイザーに就任し、今期の残り試合には出場しない。
・引退は否定。次年度以降試合出場の可能性もある。
・イチローは現役選手としてこれまでと変わらず練習を続ける。

といった内容で、

「なんだ、これは良いニュースではないか・・・」

と思いなおしました。

先日このブログで羽生結弦選手について「ゆるとセンターのお手本のような選手」と書きましたが、私がトレーニングを始めた頃、イチロー選手はこの「お手本」の代表選手のような存在でした。

そのイチロー選手が40代に入り、思うような結果を出せずに苦しんでいる姿を見て感じていたことは

「加齢」と、日々の試合出場に伴う「ストレス」によって、イチロー選手の中の「貯金」が一方的に放出し、今にも枯渇しそうな状況になっている、ということでした。

失礼な言い方になってしまってはいけないのですが、
テレビを通し、急速に白髪が増え、肌の張りの失われたイチロー選手の様子を見て、「老化」を感じる方も、少なくないと思います。

そのイチロー選手が、現役選手としての立場を続けながら、「研究期間」を獲得したのです。

イチロー選手本人も、「野球の研究者でいたい」と発言をされていたようですが、この期間に当然、これまでのトレーニングのやり方を見直し、40代の身体で現役選手として野球を続けるための方法を、必死で模索するはずです。

できることなら、その過程で「ゆる体操」と出会ってもらえれば・・・と思います。

まずは長年の間に蓄積した身体と脳の疲労を取る。
身体を徹底的にゆるめ、往年のしなやかさを取り戻す。
センターを始めとした、身体意識の専門指導を受け、これまでの「全盛期」を超えるポテンシャルを身に付ける。

・・・イチロー選手が、「試合」という日々の“アウトプット”から解放され、「(正しい理論に基づいた)鍛錬」という“インプット”に専念をすれば、加齢に打ち勝ち、質的に上達し続けることは十分可能です。

その上で再度、代打専門打者としてでも現役を続け、野球を通して引き続き「人間の可能性」を示していただきたい。

そんなイチロー選手に期待をし、応援します。
プロフィール

TEMO-YAN

Author:TEMO-YAN
坪山 佳史 (つぼやま よしふみ)

1967年 東京神楽坂出身。
中央大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーションに入社。
12年半の同社勤務を経て退職後、2004年2月に神楽坂ゆる体操教室を開校。
現在、同校を含め都内4か所のスタジオ・カルチャースクールで
「ゆる体操」「ゆるウォーク」を指導。

株式会社坪山佳史事務所 代表取締役
日本ゆる協会公認 ゆる体操正指導員中級

<指導を行っている「ゆる体操教室」>

●神楽坂ゆる体操教室
(2004年2月開校)

●聖蹟桜ヶ丘ゆる体操教室
(2003年9月開校)

●読売日本テレビ文化センター
錦糸町
(2004年7月開校)

●JEUGIAカルチャーセンター
多摩センター
(2004年10月開校)

<指導・運営する小学生対象の私塾>

●神楽坂悠真塾
 (2018年2月開校)

★ゆる体操教室の話し、悠真塾の話し、そして6歳の娘と3歳の息子の話しが、よく出てくると思います(笑)。
皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。

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